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2008.07.28 先日のクイズの答え
おはようございます!
週末には花火やお祭りなどの行事があちこちで行われていて、夏到来!な雰囲気をひしひしと感じる古橋です。
今回はいつものようにお店のご紹介…ではなく、いつぞやの縄文犬クイズの解答をお答えいたします。
さてさて、すっかり遅くなってしまった答え合わせですが、気になっていた方がいらっしゃったら申し訳ありません。
ではまず、問題のおさらいを。
この2つの画像は、それぞれ縄文犬と弥生犬を出土骨格から復元した模型です。
縄文犬か弥生犬かを見分ける特徴がこの画像から判るのですが…その特徴とは一体何でしょう??
というのがクイズ(?)の内容でした。
そして正解は…犬の頭部に注目してみましょう!


わかりますか?
犬の横顔の、このライン。その中で、矢印の示す箇所の窪みを「ストップ」と呼びます。
このストップの窪みの深さに差がありますよね。実はこれが、縄文犬か弥生犬かを見分ける大きなポイントの一つなんです。
一説によると鼻腔の機能を使用する頻度が少なくなる、または機能が低下するにつれて、犬のマズルの部分は短くなってくると考えられています。(意図的な品種改良などの場合を除いて)
そしてマズルの部分が短くなると、このストップが深くなってくる傾向があるようです。
すでに家畜化されている犬は、人と共生することで多くのメリットを得ています。
①人の残飯を食すことが出来る→エサを探す必要性の低下
②食べるものの変化(やわらかくて食べ安いものなども増える)
③集落のそばで生活することで外敵からの安全確保が容易に
以上の理由などから、野生の動物よりも鼻腔の機能が低下していたと考えられています。
実際に、犬に限らず豚など家畜化された動物には、食生活の変化が原因で歯槽膿漏などの症状が現れることが、出土頭蓋骨からも判っています。
弥生時代には…中国大陸の家畜文化の中で、食用としての意図で飼育されてきた犬が、渡来人と共に日本に持ち込まれました。出土している弥生犬の中には、その大陸系の犬の特徴を色濃く持っている個体が多く存在しています。
大陸系の犬の特徴が色濃い弥生犬は、体の大きさも縄文犬より大きく、意図的に家畜化されてきた歴史が長いので鼻腔の能力低下などの変化が日本にいた縄文犬よりも大きく現れていると考えられます。
ということは、上の画像だとストップが浅い灰色の毛並みの犬のほうが「縄文犬」・ストップが深い赤茶の犬のほうが「弥生犬」ということになりますね。
…つたない説明文章でしたが、いかがでしたでしょうか?
詳しく書こうとするととめどなく長くなってしまって…文章を書くのは難しいですね(^^;)
あくまでも考古学専攻学生として勉強をしていた身としての記述ですので、気になった方・詳しく知りたい方は文献を読まれるのをオススメ致します。
谷口研語さんや、田名部雄一さん、佐原眞さんの新書などは読みやすいと思いますので、個人的におすすめですよ~!
尚、この復元模型の二頭には、きちんと名前もついているんですよ!
縄文犬のほうは、千葉県船橋市の飛ノ台史跡公園博物館にいる「飛丸(とびまる)くん」。
名前の由来は、収蔵博物館の建てられている遺跡名から。
弥生犬のほうは、大阪府弥生文化博物館の「海渡(かいと)くん」。
弥生犬はもともと中国でさらに家畜化が進んだ犬が、大陸から海を渡ってきたものですので、そこから名付けられています。
ちょうど夏休み真っ最中ですし、犬の歴史がちょっと気になった方は、博物館見学をされてみるのも良いのではないでしょうか♪
どちらも考古学好きにはたまらない?!とっても見所のある素敵な施設ですよ~。
※博物館・史跡公園系は犬NGの場所がほとんどですので、愛犬はお留守番で…(^^;)
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