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Australia:保護された犬たち“100万足”が大行進!

「犬を飼い始めた」と友人から聞いたとしよう。

すると、大概の日本人はかわいい仔犬の姿を思い浮かべるのではないだろうか。しかし、イギリスやオーストラリアなどでは、「レスキュード・ドッグをアダブトしたの?」と飼い主が聞き返される場面も多々。つまり、保護された犬を引き取って飼い始める人々が、とても多いのである。

 

そんなレスキュード・ドッグたちが主役のイベントが、オーストラリアで毎年5月に開催されている。その名も、“Million Paws Walk(100万足の散歩)”。主催は、アニマル・シェルターとして知られるRSPCA(Royal Societies for the Prevention of Cruelty to Animals)。イギリスが発祥で世界各地に支部を構えるが、オーストラリアは独自の運営を行っていて、国内のシェルターは30ヵ所を超える。シェルターとは、捨てられたり飼育を放棄されたりした動物を里親が見つかるまで保護する施設のこと。

 

 

私が昨年ドッグ・トレーニング留学中に滞在していたホストファミリー宅も、アニマル・シェルターから成犬を家族に迎えて暮らしていた。

 

3_usui.jpg イベントで出会った、グレイハウンドの飼い主さんの言葉が印象的だ。「このコはドッグレースを引退したばかりなの。脚を傷めたから今は歩くことすらこんなにスローだけどね」。

 

 

老犬や傷を負った犬など、様々な境遇の犬たちがシェルターでのケアを経て、新たなハッピーライフを手に入れているのだ。

 

 

そんな犬たちが、シェルターで新しい家族を待っている仲間たちのために一役買い、例えばシドニーでのイベントでは公園内の3~5キロを、5000人の飼い主さんと1時間かけて行進する。ミックスはもちろん、大型犬から小型犬まで、犬たちの顔ぶれは実に多彩。オーストラリアン・キャトルドッグやケルピーなどが、オーストラリアならではの光景を描く。

“Million Paws Walk”の歴史は、1994年に遡る。クイーンズランドの獣医師カム・ダイ博士が発案。ドッグフードメーカーなどがスポンサーとなってブリスベンで行われた最初のイベントには500人がペットの犬や猫を連れて歩き、助けを必要としている動物たちのために1万豪ドルを集めたという。

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今では、オーストラリア各地で“Million Paws Walk”が開催されるようになり、ペットグッズやペットサービスの出店もイベント会場をにぎわせている。私が訪れた2005年のシドニーのイベントでは、特設ステージで行われたコンペティションも大盛況だった。ルックスが飼い主とそっくり部門、飼い主と対照的部門など、ウォーキングに参加した犬から各部門ベスト3がステージにあがるたびに、観客席は爆笑の渦!

最後まで責任をもって飼うことの大切さはいうまでもないが、年間30万匹の以上の犬が殺処分されている日本でも、このようなイベントが開催される日が近いと願いたい。そして日本でもそろそろ、成犬を“アダプトする”という選択肢が一般的になってもいいのではないだろうか。

 

 

 

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次回は引き続き、「シドニーのアニマル・シェルター最前線」のレポートをお届け!