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古くなっても新しいもの / 森 浩治

床板の話し。

主に、床材といえば、木質フローリング、畳、タイル、カーペット、コルクなど...。
あなたなら、どんな床材がお好みですか?

「やっぱり、掃除し易い方がいいな」
「素足だから肌にやさしいのもがいい」
「アレルギーも気になるな」 などなど様々な意見があると思います。


床材も数々種類がありますが、現在の日本住宅事情からみて圧倒的と言っても過言でない程、
*合板の木質複層フローリング(以下、フローリング)が使われています。


なぜ、一般的にフローリングなのでしょう?
そして、犬と暮らす人にとって、フローリングを選ぶとすれば、どんなものが良いと言えるでしょうか?


フローリングは、コスト面や、使用面など多くのニーズ(要望)に見合っている万能な素材だと言えます。複層フローリングは主に、合板(ゴウハン)で形成されており、現在はチーク材や、ナラ材などの木質素材の他、竹やラバーウッドなど多種多様に揃っています。
合板とは、PLYWOOD,Veneerといい、その名の通り、PLY=層になったWOOD=木のことを言います。原木を薄くスライスしたものを人工乾燥させて、木目方向が、互い違いになるように重ね接着剤でフラッシュ(貼り合わせること)して、一枚に成形した板のことです。
互い違いに貼るのには、強度を増す意味があり、表と裏が同じ木目方向になります。
ですから、必然的に奇数枚で構成されるのが一般的です。



1825_topic.jpg 写真は、オーク(なら)という種類の木を使ったフローリング。
表面的には木材そのものという感じがしますが、表にオーク材が貼られています。
その厚さは、約0.35mm~厚くても2mmほど。





多くの一般建築に多様されている合板のフローリングには、メリットが多くあります。
層になって重なりあっているので、強度があること。
薄くスライスした板を使うことによって、原木の良い部分だけを使うことができるので、*節が無いものを良質なテイストを表現できる。また、より多くの材を作ることができて、短的にはエコロジーであることなどです。



1829_topic.jpg そして、無垢材(単層フローリング)
木そのもので使用する場合、無垢材とか、無垢フローリングなどと言います。
つまり、原木を板幅に合わせた厚みでスライスし、加工したもの(写真は幅113mm厚み15mm)が無垢材の床板です。
先ほどの合板の表面、約0.35mm~厚くても2mmの部分が100%木質だと思っていただければ分かり易いと思います。



1831_topic.JPG メンテナンス面でいえば合板の場合、傷が付いてしまうと、表面が削れ、品質が著しく悪くなります。
しかしながら、無垢であれば、傷そのものは付くものの、品質は変わりませんし、平らに修復することも可能です。
見た目の存在感からは木の力を感じ、針葉樹(杉、ヒノキ、パインなど)のフローリングは、木質が柔らかいので傷は付き易い面を持ち合わせてはいますが、表情からは、ほんのりとしたやさしさを感じます。
傷は付き易いですが、返せば、その傷ひとつひとつが味になっていきます。
広葉樹(オーク、チーク、桜など)は、硬質な印象が品良くどんなインテリアにも馴染み、木造であれば、衝撃を吸収してくれます。
体育館などの床が、無垢(集成材)なのは適度な吸収力があるからです。
また、アレルゲンとなるホルムアルデヒドの発生を防ぐことも大きな特徴です。




1833_topic.JPG 以上の事をふまえて、犬と暮らす人に限らずですが、メリット&デメリットを理解した上で、コスト面なども合わせて、それぞれのライフスタイルにあった材を選ぶことが大切です。
もちろん、まわりとの調和が大切ですから、すべてとは言えませんが、私は、お客さんからフローロングにしたい。という、相談があれば、合板と無垢材の違いを最初に説明して、無垢材をおすすめしています。


犬と暮らす中で、常に一緒にいた形跡や、成長もその材に刻み込まれて、味になっていく。
「 古くなっても新しいもの 」そんな言い方が一番当てはまる素材。
それが、無垢材という自然素材なのです。

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